間伸びとコンパクト
ラインコトロールは相手や状況によっては思い通りにいかない場合もあります。その1つが以下の間延びです。
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間延び
間延びとは、前と後ろの選手の間隔が必要以上に開いてしまうことです。
- 後ろの選手は失点をしたくないために下がり、一方前の選手は得点を取りたいために前へ出る、これが必要以上に強くなる。
- お互いのゴール付近への激しい応酬が続く。
- スタミナ面から運動量が落ちてくる。
などが理由です。おおざっぱなイメージでこんな感じです。
やや具体的に見ると
緑破線枠部分に赤いチームのスペース(空間)ができている様子がわかると思います。
自分達の選手間の距離が広がり、パスをつなぎずらくなる、相手のボールを奪いずらくなる、相手にそのスペースを自由に使われて試合のペースを握られてしまう、など不利な要素です。
これはチームの問題であってディフェンスラインだけの問題ではありません。
コンパクト
間延びの反対に使われる言葉で、全体の前後の距離を適度に小さく保つ状態をコンパクトといいます。狭すぎても良くありません。
(このことはテレビ放送だとわかりづらいのですが実際にスタジアムで観ると、フィールドの広さに対していかに狭い範囲でプレーしてるかが分かりやすく、ぜひ生観戦をお勧めします。)
選手間の距離が適切だと
- パスをつなぎやすい。
- 相手ボール保持者を囲みやすい、奪いやすい。
などの利点があります。
ラインコントロールをこまめにしっかり行い、全体の意思統一が必要です。劣勢で苦しいときにこれを保つのは易しいことではありませんが、そういうときこそ踏ん張りが必要なのです。
このようにボールがない所でも駆け引きが行われ、またそれが勝敗に大きく左右するところがサッカーの魅力の1つでもあります。
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初版 2013-02-01 / 最終